テスト駆動開発でコーディング、テスト、リファクタリングというサイクルを素早く回す必要があるのですが、Eclipse上のAndroidでやる場合Android JUnit testは端末へのインストール処理を挟むためどうしても起動が遅いです。
起動で一呼吸している間にモチベーションや集中がどっかへ行ってしまいます。そのため、極力ロジック部分を切り離して(Androidを含まない)JUnit testとして起動した方が光の速さで起動するので良いと思います。それに伴って、特に意識せずにAndroidとロジック部分の結合度も下がるというメリットもあります
※「特に意識せず」というのはAndroidのクラス利用しようとしてたらコンパイラが指摘するから
ただ問題なのがログですね。テスト対象のクラスに埋め込むandroid.util.LogのLog.v("tag", "message")という感じで使うLogcatに表示してくれるメソッドは、JUnit testで起動するとエラーが出ます。使えるようにする方法もあるのかもしれませんが、以下のようなやり方を思いついたので掲載しておきます。
Log.vの箇所に下記のようなクラスを利用します。システムプロパティの文字を判定して、Log.vかSystem.out.printlnかをif文で分岐させてるだけです。
import android.util.Log;
public class MyLog {
private static String runtime =
System.getProperty("java.runtime.name");
public static void v(String tag, String msg) {
if(0 <= runtime.indexOf("Android")) {
Log.v(tag, msg);
}
else {
System.out.println(tag + ":" + msg);
}
}
}
ちなみに、System.getProperty("java.runtime.name")の戻り値は、
- Android JUnit test実行時 : Android Runtime
- JUnit test実行時 : Java(TM) SE Runtime Environment
という文字列を返します。
まあ、でも結合テストや運用のログには中で分岐させてるのは好ましくないかもしれませんね。テスト駆動開発用ということで。
代替案として、Eclipseへ新たにJavaプロジェクトを追加して、そこでロジック部分をテスト駆動で実装する。テストが終わったら本プロジェクトにコピーしてやる。ログの部分は同じようにMyLogクラスを設け、双方同じ名前のパッケージ内入れてLog.v (本プロジェクト側)やSystem.out.println (新たに追加したプロジェクト側)で出力してやれば、テスト済みのクラスを本プロジェクトへコピーするだけでいけます。
追記:2013/12/27
>代替案として、Eclipseへ新たにJavaプロジェクトを追加して、そこでロジック部分をテスト駆動で実装
と書いてますが、代替案としてもやらない方がいいですね。Javaプロジェクトで動くものが、Androidで同じように動くとは限らないので。ライブラリとか使ってる場合とか。当たり前ですね.....